史学家になるには - 三木玲治<考古学者> -

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人生の地図 | 三木玲治 | 考古学者 |

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今日は宿舎から現場に向かおうとした直前から大雨。
全然知らなかったのですが、沖縄はもう梅雨に入っているとか。
まぁ坊は超が付くぐらい晴れ男で、発掘調査で行ったとある町では、雨が降らなかった日数記録を更新させ、渇水警報を発令させたた実績があります。
ちなみに、その町では、まぁ坊が帰った翌日から未曾有の大雨になったそうです。
そんなまぁ坊でも沖縄の天気には1週間しか効き目がありませんでした。
雨降りだったので発掘調査は中止になって、これまでの発掘で出土した遺物の洗浄をやることになりました。いわゆる“整理作業”というやつです。
アルバイトに来ている人たちにせっせと洗ってもらってる横で、きれいになった土器のかけらを観察していったのですが、本土の土器に比べると「仕上げが荒いなぁ」という印象を持ちました。
それに比べると、こちらの貝の形の美しさの素晴らしいこと。そして本土で見る貝に比べて大きいこと!!
琉球の人は大きな二枚貝の貝殻を器にして食べ物を盛ったりしたんじゃないかなぁ?そっちのほうが見た目も良いしね。
「料理はまず目で食べてから」っていうし、本土でも日宋貿易で中国陶磁器が入ってくると平安貴族の皆さんはすぐに飛び付いて、須恵器が一気に衰退していったし。
NHKの某歴史ドラマで、蘇我馬子が須恵器に盛られた豪勢な料理を食べているシーンがあったけど、決して美味しそうには見えなかったしねぇ。
琉球の土器は貯水(島では水の確保が死活問題!!)とか煮炊きといった調理(耐熱性)の器でしか用いられなかったのではないかなぁ。
「機能を果たせばそれでいいといった“裏方の器”として用いられたから、見た目にこだわらなかったのでは?」と勝手に想像を膨らませた調査員まぁ坊でした。

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